西丹沢放浪1日目 平成16年3月19日曇り 
御正体山

コース  都留市駅ー細野 御正体入口9:35ー御正体山12:15ー
御正橋14:35ースカイバレーキャンプ場15:05ーモチハギ沢テン場15:40

都留市駅9:00発道志の湯行に乗り,道志の湯から加入道山〜菰釣山に向かう予定でしたが運行時間が変更になっていました。急遽タクシー(2150円)で細野の御正体入口まで行き御正体山に登る事にした。今回はテント泊の一人旅で気軽に変更できる。三輪神社の少し先で歩き出すと林道終点です。5〜6台は駐車が出来るスペースがある。
30分ほど植樹林を登ると鳥居マークのついた岩がある沢を横切る。

高度が上がると木に霜が着きガスが出てきて、
信仰の山の雰囲気となってきた。巨木の多い雑木林の中を行くと鹿留への分岐に出る。その先には峰神社の祠
が置かれていて広場になっている。緩やかな登りが終わると頂上です。赤い屋根の社が祭られていて広い山頂です。眺望は霧が無くてもあまり望めそうもありません。

手巻きすしとコーヒーで昼食を済ませて道坂随道方向に下りる。白井平への分岐には黄色のテープに小さく白井平と書かれていた。霧氷のように真っ白になった木々のトンネルで、この道はエアリアマップに乗っていませんがとてもいい道で歩きやすい道です。林道に出た先の土手でフキノトウを見つけて採取、上り口の沢沿いでも取れたので結構いっぱいあります。この後、カンゾウも採取したので、以後これが何回か味噌汁とラーメンの具となった。これからは山菜用に、調味料も持参したほうが良さそうです。

御正橋に出るとコンビニや雑貨屋さんがあり調達できるがこれ以上荷物を増やしたくないので素通りする。道志川を渡り車道を歩きスカイバレーキャンプ場から前ノ岳への道を探す。キャンプ場の入り口はゲートがあり私有地のため登山者は入らないようにと書いてある。仕方ないので仕事道を使い尾根に向かう。しばらく登るとはっきりした道となりトラバース気味に巻いて東海道自然道の案内板のところに出た。

そろそろ今日のテン場を探す事にして、いったんモチハギ沢に下りて見ると、いい場所がありそこにビバークする。杉林の下にテントを張り川原で焚き火をしながら夕食を作り焼酎のお湯割りで時を過ごす。日が暮れた頃からは雨も降出しテントに入り込み早く寝てしまう。

西丹沢放浪2日目 平成16年3月20日 雪
前の岳ー菰釣山ー畦ヶ丸

コース モチハギ沢(テン場)7:15ー前ノ岳7:55ーブナノ丸8:30ー菰釣山8:55
ー城ヶ尾峠10:50ー畦ヶ丸12:40ーマスキ嵐沢出合(テン泊)15:50

早く寝たので2時頃起きてしまう。もう一度寝なおすがなかなか眠れない。明るくなりだすのを待って起きだしコーヒーを作り飲み、顔を洗ってすっきりする。朝食は昨日の残りのおにぎりでフキノトウ入りのおじやにする。苦味と香が美味です。7:15、小雪の舞うなかを出発する。杉林帯を過ぎると松林となり、下草も刈られてマツタケが取れそうな場所です。良く見ると桧の幼木が植えられている。この松林もまもなく伐採されるのだろうか。広場になったところに出るとそこが前ノ岳です。はっきりしたピークではない。

林床に笹が目立ちブナの大木が目立つようになる。雪で笹が倒れこんできたが歩くには支障は無い。稜線に出るとブナノ丸です。東に方向を変え休憩用のテーブルを過ぎると菰釣山です。今度ここから、いつか椿丸に下りたいと思っているので下調べをする。しっかりした道がついている。菰釣の避難小屋はきれいで毛布、布団が置いてある。水場はブナ沢乗越から、下り15分登り20分、1年中ありと板に書いてあった。

雪ですっかり白くなったブナ林は思いのほかきれいです。重い雪で枝が垂れ下がり歩くのに邪魔になるようになってきた。城ヶ尾峠で道志に下りる道標はあるが信玄平への案内が無かった。大界木山の手前で浦安峠に下りる道を探しながら歩く、多分、木に赤と黄色のテープが付いていたところだと思う。そこは笹が雪のため倒れ込み踏み跡が隠れていたが良く見ると道になっていた。

忘路峠から道志の湯への分岐にはピンクのテープが着いていて、小さく野外活動センターと書かれてる。モロクボ沢の頭で白石峠に分岐している。ここから白石峠〜道志の湯に下りて温泉に入りたい気持ちがいっぱいです。でも、バス便の悪いのを昨日思い知らされたので諦める。畦ヶ丸避難小屋で食事を作りながらこれからの事を考える。ここで停滞して、明日天気に期待するか下山してしまうかである。箒沢の民宿に電話をしてバスの時間を教えてもらうと最終バスには十分間に合う事も分かった。とにかく寒いので一軒屋避難小屋に行くことにした。

一軒屋に着くと先客の釣り人が2人いて、ここに泊まるようです。静かに寝たい事もあって、下山しようと決意する。歩きながらラジオの天気予報を聞くと明日だけ良いとの事、そこで、思い直してマスキ嵐沢の出合でテン泊して、もう1日歩く事にした。ここまで下りるとく雨で寒さも楽になります。焚き火は諦めた。

西丹沢放浪3日目 平成16年3月21日 晴れのち曇り
屏風岩山ー権現山ーミツバ岳

コース テン場7:15ー大滝峠上8:20ー屏風岩山9:10ー二本杉峠10:30ー権現山11:20ーミツバ岳12:15ー滝壺橋13:35ー浅瀬入口バス停14:10

夜中に目が覚めてしまう。テントから出てみると星が出ている。期待できそうな天気になりそうです。では、コースを考えようと夜中に地図を取り出して見る。昨日の雪も考慮すると南側が良いのではとなり、大滝上から丹沢湖に向かって南下することにする。7:15テン場をたつ、朝日が差し今日は明るい朝です。一軒屋避難小屋で昨日の釣り人にご挨拶をしようと寄ってみたがすでに出かけた後だった。テーブルの上や土間は散らかしっぱなしの荷物で他の人が使えません。ここに泊まらないで良かった。

ステタロー沢を横切るときヤマメの走るのを見た。水が少ないところなので手掴み取りに挑戦したみたら、15cm級1尾をゲットした。昨日でしたら食べられていたのに運のいいやつです、写真を撮ってリリースした。雪道には昨日つけた自分の足跡だけがあり。、それを追うのも面白いものです。滝上には信玄平〜城が尾峠は一部崩壊と書かれている。鉛筆で屏風岩山〜二本杉峠は快適と書いてあるので安心して歩を進めた。

直ぐ先で信玄平への道標がある。鞍部から屏風岩山に向かうと右手の樹間から富士山、御正体山が見えてきた。後ろには昨日通った畦ヶ丸がその奥には真っ白になった大室山から檜洞丸すばらしい。今山行で初の展望です。登りきった平らなピークに屏風岩山の標識がある。尾根沿いにだらだら下る、方向が変わるところにはテープがあり、あり難い。東側が開けたところで休憩していたら、下から何やら上がってくる、鹿かな?いや、猪ですそれもでかいやつ、こっちに気がつかないのかどんどん近ずく、大声を出したら方向を変えて一目散に走る出した。そのあとをもう一頭が、更に遅れて子供のようなのが走り去った。一家のようで、この付近には足跡が沢山あったからここは彼らの縄張りだろう。初めて猪に会いました。写真を撮ればよかったのに、余裕なし。

二本杉峠に向かう中腹でミツマタの群生地があった。
杉の林床にまるで栽培でもしてるかのようです。
峠で3人連れの女性陣に会う、ミツマタを見に来たそうです。何でも、新ハイの雑誌に載っているそうです。権現山に向かうと新しく修復工事が行われている場所に出る。ここから檜洞丸の展望がすばらし、くしばらく立ち止まる。下りてきた単独の方にミツバ岳に行くと富士山とミツマタがとてもいいと言う情報を頂いた。浅瀬入口におりる予定を変更する事にした。ここから急登が続きや休む回数が多くなった。頂上には5〜6人が休憩していた。展望は期待できないので早々にミツバに向かう。

ミツバ岳に向かうころから10人ほどのパーテーにいくつも会うようになり、賑やかになってきた。どうも、ミツマタの花が目当てで、今が見頃のようです。
たしかに、花も開き藪も広範囲に広がっているのできれいです。一見の価値ありです。
緩やかに上り、左下に丹沢湖が見えてくると正面が大きく開けミツバ岳です。鹿柵の破れから草地に出て見ると富士山方向がいい眺めですが、富士山は雲の中で愛鷹山塊が大きく見えます。
ミツマタの花越しに見る富士山を見たかった。下山の尾根がはっきりしませんが鹿柵の左を下りだすとはっきりした道が出てきて、滝壺橋まで一気に下る。あとはのんびり丹沢湖を眺めながら浅瀬入口バス停に。
立ち寄り湯は定番となった鶴巻温泉弘法の湯で締めくくる。

霧の立ち込めた巨木の道

御正体山の祠

スカイバレーキャンプ場
立ち入り禁止の張り紙がある

モチハギ沢のテン場
焚き火ができた

朝から雪がちらつき
うっすらと白くなった登山道

稜線の従走路に出るると
ブナノ丸 名前どおりブナが多い

朝からの雪でブナはすっかり
雪化粧 とても静かです

菰釣山の避難小屋

ステタロー沢でつかんだ
ヤマメです。手の幅から15cm大

権現山の手前の崩落地で
檜洞丸を見る

権現山

ミツバ岳

ミツマタの花
雪の上に黄色の布団をかぶせたよう
花びらの先が紅色でかわいい